古英語の middel は「極端や限界から等しく離れた、中間の」という意味で、これは原始西ゲルマン語の *midla- に由来しています。この語は古フリジア語の middel、古サクソン語の middil、中低ドイツ語、オランダ語の middel、古高ドイツ語の mittil、現代ドイツ語の mittel などと同源です。さらに遡ると、原始ゲルマン語の *medj、そして印欧語根の *medhyo-(「中間」)に行き着きます。
Middle finger(中指)は、親指を1本目と数えた場合の3本目の指を指し、古英語の後期からこの呼び名が使われるようになりました。Middle school(中学校)は1838年に確認されており、当初は「中流階級の子供たちが通う学校」を意味していましたが、初等教育と高等教育の間の学年を対象とする学校を指すようになったのは1960年からです。Middle management(中間管理職)は、上級管理職の下に位置する役職を指し、1941年には使われていました。
比喩的な意味での Middle-of-the-road(中道)は1894年に確認され、元々は政治的な文脈で使われていました。土の道の中央部分は洗い流されやすく、したがって安全性が低いですが、ここでの「中間」は「待ち伏せに対して比較的安全な場所」という考え方から来ていると思われます。Middle way(中道、「中庸の道」)という比喩表現は1200年頃から使われており、Middle ground(中間地点、「極端の間の妥協点」)は1961年に確認されました。Middle-sized(中サイズ、「中程度の大きさ」)は1620年代に登場しました。
アメリカの歴史において、Middle States(中部諸州)は1784年にニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、デラウェアの州を指し、ニューイングランドと南部の間に位置していました。Middle America(中部アメリカ、「沈黙の多数派」、一般的に保守的な中流階級を均質な集団として捉えた表現)は1968年に使われるようになりました。